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「週刊朝日」 作家・僧侶 家田荘子さまの記事

ルポ 「熟年婚活はいま」

パーティにーバスツアーと、熟年世代の婚活がにぎやかだ。年齢を気にしないで、婚活の機会を、

そして幸せをグッとたぐり寄せる秘訣とは。参加者のホンネを探り、「熟年婚活」の今をリポートする。

「お時間となりますので、男性の方、お一つずつ席のご移動をお願いします。」

進行役の女性の声かけで、男性たちはすみやかに女性の左側へと移動を始めた。

丁寧にお辞儀をする男性もいれば、無愛想な男性や緊張で固まっている男性も。

一方で女性は優しい笑みを浮かべ、感じがいい。

ここは新宿駅南口前にある結婚相手相談所【茜会】の「サロンパーティー」の現場である。

約7、8分ごとに男性が移動して相手が代わると、2人はまず、職業や趣味などを記入した

プロフィールカードを交換する。気に入った相手の場合、女性の笑う回数が増え、声が大きくなる。

苦手な男性の場合、女性の顔が後ろに引いていく。「息子の嫁」「お子さん」「孫」「若いですね」といった

言葉が幾度となく聞こえてくる。婚活サロンパーティーといっても、男性のみ53歳~64歳という年齢限定付きなのだ。

「茜会」は、創業56年間、中高年の出会いのサービスを続ける。男性は40代から80代、女性は30代から70代が

入会し、会員数は4千人に上る。初期費用はコースによって3万5千円から12万6千円(税別)まであり、

入会審査には独身証明書類や住民票などが必要で、既婚者が紛れ込む心配はない。

今回は参加費3千円で、男女各10名程度のお菓子付き「サロンパーティー」である。

「相手を探していること、健康であること、経済的に自立し、自分ですべてできる方。

この三つの条件はそろわないと、うち(茜会)には来られません。社会と接点を持ちたい方もいらっしゃいます。

それが若い人の婚活とは違いますね。」と、茜会の川上喜彦社長は言う。

もともとは川上氏の母親が、中高年者のお見合いをお世話していたことから始まった。

「年老いた親御さんがいる、介護の必要な親がいる、未成年の娘さんがいる、

死別した夫の位牌を持っている、財産のせいで子供が反対する…。中高年の結婚って、しがらみだらけ。

自分が変わらないと婚活はうまくいきません」そう言われて、サロンパーティーを眺めると、

確かに不利な条件を抱えた方が多く、選ぶのは難しそうだ。

男性が席を一周し終えると、「希望カード」に気に入った相手の名前を記入する。投票所のように無言だ。

男女それぞれボックスにカードを入れ、退室する。マッチングした場合、後日、茜会事務局から相手の連絡先

が郵送され、自由な交際に発展する。今回は2組のカップルが成立した。 

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