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茜会婚活ブログ

婦人公論:孤独や不安を乗り越え「シニア婚活」で幸せに

婦人公論:孤独や不安を乗り越え「シニア婚活」で幸せに
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2019年11月17日 最終更新日:2019年11月17日

この度、婦人公論さまの取材を受けさせていただきました。
孤独や不安を乗り越え「シニア婚活」で幸せに。

 

<娘たちの反対を受けて事実婚に> 直美さん(78歳)のケース

まずは最年長、78歳の山口直美さん(仮名)。趣味のダンスで鍛えられているせいか、背筋がピンと伸び、60代にしか見えない。4歳下の森村信二さんとは2年前に中高年向け婚活パーティーで出会い、約半年後、一緒に暮らし始めた。森村さんには2回離婚歴があり、2人の子どもがいるが、没交渉だ。

 

直美さんは66歳で離婚。当初、再婚するつもりはまったくなかった。

 

それどころか、離婚は人生の汚点だという古い考えにとらわれ、しばらくは別れたことを後悔していたという。
3人の娘の手が離れた35歳から、大手企業に正社員として就職。結婚当初は優しかった夫は、直美さんが働き始めた頃から女性関係が絶えなくなった。夫婦喧嘩になると、夫は「おまえみたいなやつとは別れる」と言い、人前で直美さんを馬鹿にするなど、モラハラもエスカレート。直美さんの定年後、子どもたちが独立したのを機に、離婚を決意した。

 

「厚生年金も退職金もあったので、一人でやっていける。これでつらい人生から解放されると思いました」直美さんにとっては、生まれて初めての一人暮らし。

 

昼間はダンススクールに通ったり、母親の介護で妹たちと顔を合わせたりするので気がまぎれるが、夜、誰もいない部屋に戻ってくると、寂しさが身に染みる。
数年後、直美さんは同年代の親友から、ホテルで開催される会費5000円の婚活パーティーに誘われた。彼女は夫と死別後20年ほどシングル生活を続けていたが、そのパーティーで知り合った男性と交際を開始。すると直美さんとの外出より、男性とのデートを優先するようになった。

 

「私もこれでいいのかなと思い、75歳で中高年向けの結婚相談所に入会しました。私が選んだパーティーコースは、入会時に3万5000円払うと月に4~5回開かれるパーティーに何度でも参加でき、成婚料もかかりません。でも2年間、これといった人と出会えず、諦めかけていた時、彼と出会った。若々しいし、会話も弾み、『この人だ!』と。彼目当ての女性は多そうだったので、電話がかかってきた時は嬉しかったし、絶対ゲットしたいと張り切りました」

 

交際半年を経て、生活をともにすることになった際、二人はいくつか約束事をした。隠し事はしない。お金に関してはガラス張りにする。家事は分担。施設で暮らしている80歳になる直美さんの姉、102歳になる信二さんの母親の介護は一緒にやる。
介護のない日の生活は穏やかなものだ。信二さんはジムに行き、プールで泳ぐ。

 

直美さんはダンスに必要な筋肉を鍛えるため、ダンベルで負荷をかけたスクワットやヨガなど、トレーニングをする。夕方、二人でビールを飲むのが至福の時間だ。

 

シニアになってからの結婚は、家族の反対や、将来的に遺産相続問題が起きないようにという配慮から、事実婚を選ぶ人も少なくない。また、前夫と死別した女性の場合は、再婚すると遺族年金がもらえなくなるので、法律婚を躊躇する人もいる。

 

直美さんの場合は、次女と三女が「籍だけは入れないで!」と強硬に反対しているため、今のところ事実婚を選ばざるをえない状況だ。
「たぶん、私の遺産が彼に渡ってしまうことがイヤなのでしょう。次女と三女は、彼とつきあうことにも大反対。三女は『いい歳をして、
みっともないと思わないの?』と、すごい剣幕でした。『孫にも会わせない』と、汚いものを見るような目をされたこともショックでしたね…」

 

次女の反応は、「恥ずかしくて、夫の両親にとても言えない」応援してくれたのは長女だけだ。「娘たちの反応はつらいけれど、新しい人生を歩み始めて本当によかった」と、直美さんは言う。

 

「この歳になると、いつ死ぬかわかりません。だから一日一日がすごく大事。彼とは、残された時間を楽しく暮らそうと話しています。本当は結婚したいけれど、強くはこだわりません。勇気を持って婚活に挑むことが、幸せをもたらしてくれる。もし『いい歳なのに』とひるんでいたら、この幸せは得られませんでした」

 

スキンシップも大事にしており、お風呂も一緒。

 

「セミダブルのベッドで、手をつないで寝ています。私が夜中にトイレで目を覚ますと、必ず起きて、『大丈夫か?足元に気をつけろよ』と言ってくれるんですよ」と笑顔でのろける。
死ぬ瞬間まで手をつないでいようね、と話し合っている二人。
「この先、私が老いてもっと醜くなっても、その気持ちを忘れないでねと彼に言いました」と語る直美さんの満面の笑みが、今の幸福を物語っていた。

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