2018年1月15日
私をスキーに連れてって。約30年前に日本各地のゲレンデを華やかなウエアで埋め尽くしたバブル世代は、あと数年もすれば年金世代になります。何より婚活を成功させるには景気や世の中の移り変わりもきちんと把握してパートナーを見つける。
約30年前のスキーブーム、そんな50代が仕事や子育ても終わり、一段落したところで離婚。
スキーブームの経験者たちが、新たな伴侶を探すために、中高年婚活も大盛況とまではさすがにいきませんが、
バブル世代を経験された世代は、あと数年後は年金問題にも直面していくことになります。
実際に年金はいくらもらえているのか。(茜会調べ)
「年金支給額は、国民年金が平均月額で5万5千円、厚生年金は14万7千円」という実績が公開されています。
これは、厚生労働省が2017年3月に発表した「平成27年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」という報告書によるものです。
国民年金の平均月額は「55,244円」
国民年金(老齢基礎年金)の平均支給額は、月額で「55,244円」でした。国民年金の制度上の支給額は、年に779,300円、月額に直すと「64,941円」です。ただし、これは40年間保険料を支払った場合の満額で、実際に、この金額をもらっている人は少ないことがわかります。ちなみに、60歳で繰上げ支給を受けると満額でも月に「45,459円」ですが、実際の支給額は「38,967円」となっています。繰上げ支給で3割減となるうえに、満額でないため4万円を切ってしまいます。
厚生年金の平均月額は「147,872円」
厚生年金の月額の平均支給額は「147,872円」でした。また、厚生年金は加入期間や報酬によって、支給される金額に差があります。そのため、男女差が大きく、平均月額は男性が「166,120円」、女性が「102,131円」となっています。なお、厚生年金については、厚労省では夫婦二人のモデルの想定支給額を公開しています。これは、40年間サラリーマンとして働いた夫と、専業主婦の組み合わせが想定されています。つまり、厚生年金が貰える男性と、国民年金だけの女性という組み合わせです。
その金額は「221,277円」です。実際に支給されている年金額も、厚労省のモデルに近い金額になっています。今回の報告書に書かれた年金の月額は、実際に支給されている金額なので、自分の年金を考える際にも、ある程度の目安となります。
厚生年金については個人差が大きいので、ざっくりした目安と考えてください。
国民年金 単身者
55,244円
国民年金 夫婦
110,488円
厚生年金 単身者
145,305円
厚生年金(夫)+国民年金(妻)
221,364円
厚生年金 夫婦共稼ぎ
268,251円~290,610円
男性は「18~19万円」がピーク
男性だけを単独で見ると、「18万円以上~19万円未満」をピークに、その前後の人が多くなっています。
しかし、厚生年金の場合、高額な給与を貰っていても、年金額に反映しにくいシステムなので、月額が「23万円~24万円未満」を越える人は多くありません。
さらに、月額で「30万円以上」貰っている人は、かなり例外的な存在であることが分かります。
女性のピークは「9万円以上~10万円未満」
女性だけを単独で見ると、月額のピークは「9万円以上~10万円未満」です。
その前後の「7万円以上12万円未満」あたりの人が多くなっています。
例えば、国民年金の場合、40年間納めても、月額では「64,942円」が上限となります。
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