茜会婚活ブログ

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2018/03/26

シニア婚ができる人、できない人

シニア婚ができる人、できない人。

著者:大宮 冬洋(フリーライター) 

書籍:「人は死ぬまで結婚できる。~晩婚時代の幸せのつかみ方~」(講談社+α新書)

 

中高年専門の結婚情報サービス会社として50年以上の歴史を持つ茜会。

茜会は、東京・横浜・大阪にサロンを構え、約4000名のお世話をしている。女性は30代以上、男性は40代以上であることが原則。会員の7割以上は50代60代だ。同会では40代は「若手」に該当する。

ベテランカウンセラーであり広報責任者でもある立松さんは、「お見合いの場合は、最初は年齢や年収などのスペックから入るのが普通」と言い切る。「いいトシなんだから高望みをするな」と言われやすい晩婚さんの予備軍には心強い言葉だ。

「まずはご自分のお気持ちを大事にしてください、という姿勢で臨みます。こだわりたかったらどれだけ条件を出してもいいのです。」ただし、すべての条件が合っていてもフィーリングが合うとは限らない。立松さんは以前、高学歴で高収入の女性会員を担当したことはあったと振り返る。自分と同じぐらいの学歴や収入のある男性を求めており、まさにぴったりの男性とも交際したが、うまくいかなかった。その後、茜会主催の会員向けパーティーで出会った別の男性と結婚した。最初の条件とはまったく違ったが、優しい人柄に惚れ込んだのだ。

「男性にもこういう方がいます。当時52歳で、子どもがほしいので初婚の若い女性を探していらっしゃいました。でも、お見合いがなかなかうまくいかず、気分転換で参加したイベントで49歳のシングルマザーの女性と出会いました。2人のお子さんを育てていらっしゃる、可愛らしくて人柄もいい方です。」

結婚した後、その男性は「一度に子どもが2人もできました」と喜んでいたという。「相手に何かを求めるだけでなく、相手のマイナス面も受けとめられるようになると出会いが格段に広がります。年齢を重ねると様々なことを抱えるようになるものですよね。介護が必要な親がいたり、まだ学生がいたり。いろいろ抱えている者同士が寄り添って助け合うことで幸せになれるのだと思います。大変なときにそばにいてくれる異性がいることは心強く、嬉しい幸せになれるのだと思います。大変なときにそばにいてくれる異性がいることは心強く、嬉しいものです。同性では埋められない何かがあるのでしょう」

ただし、自分で気づかなければ人が変わることはできない。特に、結婚相談所に入会した直後などは自分自身がどんな人を求めているのかは明確にならないものだ。まずは自分なりの条件でお見合いはイベントに参加して相手を探してもらえればいい、と立松さん。何か気づいたことがあればカウンセラーにどんどん相談するのがコツだ。そして、年収や年齢などの条件だけにこだわらなくなったとき、出会いが近くなる。

相手のマイナス面を受けとめることで出会いが広がるー。高齢、まずい容姿、低い給料、少ない貯金、不安定な職業、持病、老親、連れ子、地方在住などの要素は、世間的には結婚にマイナスだと思われがちだ。しかし、自分は以外と平気でむしろ面白いと思える要素も必ずある。

例えば、「自分は祖父母に育てられたのでお年寄りはむしろ好き。尊敬できる家族があれば、老親との同居でもかまわない」という人もいるだろう。

いい意味での「世間とのズレ」が豊かな出会いに通じている。自分は結婚相手に何を求めていて、どんなマイナス面ならば受け入れられるのか。肩の力を抜いて言葉にできたとき、予想もしなかった相手と結ばれるかもしれない。

先入観からの条件を消していくことの重要性については、例えば、相手の学歴にこだわる女性。シニア婚の世代は高卒の男性も多い。その中では叩き上げで事業を成功させている立派な人もいる。「自分を含めて周囲は大卒ばかりだから」といった程度の理由で対象を狭めてしまうと相手を見つけるのに苦戦するのは確実だ。

「お金、学歴、身長などのオールスペックが揃った人だけを探すのは戦略として良くありません。条件を下げたら一緒にいて落ち着ける相手が見つかった、というケースはたくさんあります」

死別や離婚の場合、すでに成人した子どもがいる人も多い世代だ。相続の問題などは個別に対応しなければならないが、感情的な面では「男親か女親か、息子か娘かで反応が分かれる傾向がある」と中野さんは指摘する。例えば、母親と娘のケースでは娘の賛成を得られやすい。「入会の際にもお二人でいらして、『お母さん、がんばりなよ」とお嬢さんから背中を押してもらっていることもあります。息子さんの場合は抵抗感を示されることが多いみたいです。お母さんを他の男性に取られてしまう気がするのでしょうか」

なお、シニア婚希望の男性の場合、婚活をしていることを隠しているケースが少なくない。良き女性に出会ったとしてもすぐに結婚できるわけではないからだ。恋愛などのすべてを家族にさらけ出す必要はない。まだ何も始まっていないのに再婚宣言をしたら、進むものも進まなくなってしまう。安定的に交際できるパートナーができてから、家族にも少しずつ話していけばいいのだ。

シニアになってもモテたい

立松さんによれば、お見合いパーティーなどのイベントでモテる女性はほぼ決まっているらしい。ガツガツと積極的なタイプよりも、ふんわりと優しげな雰囲気を漂わせる女性に人気が集中するというのだ。「したたかな女のソトヅラにだまされている男」とバカにするのは簡単だ。しかし、「自分には欠点がある。結婚できないかもしれない。でも、この女性ならば切り捨てずに受容してくれそうだ」という男性の切ない願望の表れでもある。

男性にも「モテる振る舞い方」はある。一言でいえば、レディファーストができることだ。

「とにかく女性を立てること。女性会員のほとんどが外で働いていますが、収入面では男性に劣ることが多く、弱い立場に置かれています。女性に『なぜパートナーがほしいのか』と聞くと、支えがほしい、何かあったときに相談したい。学びがある人がいい、などの答えが返ってきます。卑近な例で言えば、高いところにある電球を替えてもらいたい。いわゆる男手を求めているのですね。そんな女性を守り支えるという気持ちが大切です」

「これからパートナーを探したい理由を聞くと、『自分がこの先どうなるか不安だから』と明かしてくれたりします。介護はしたくないけれど、自分の介護はしてほしい、ということでしょうか。人間らしいとも言えますが、ちょっと矛盾しています。安心を与え、安心をもらうのが結婚です。もしもどちらかが倒れたときは支えればいい、お互い様だから、という気持ちが必要だと思います」

女性の場合、「タバコを吸わない男性」であることを絶対条件に挙げる人が多いのだ。喫煙者も少なくない世代だが、タバコはがんばってやめたほうが良さそうだ。それだけで出会いの確率は大幅に上がるだろう。

 こうして話を聞いていると、恋愛や結婚に年齢はあまり関係ないことに気づく。誰もが安心して健やかに暮らしたいし、何でも相談できて一緒に笑い合えるパートナーがほしいのだ。だから、モテる人のポイントに関しても若い世代とほとんど変わらない。

 いま結婚している人も、離別もしくは死別でいずれ独身に戻る確率は決して低くない。そのときは再び素敵なパートナーを見つけ、見つけてもらえる人でいたい。

~書籍の中で、茜会の部分を抜粋してご紹介させていただいております~